ウコンは、ショウガ科ウコン属の多年草です。英語名ターメリックは、日本でもよく知られてますよね。
原産はインドで、紀元前から栽培されていたようです。伝統医学のアーユルヴェーダや料理に使われています。
また、根茎に含まれるクルクミンは黄色の染料の原料としても使われてきました。「鬱金」の元は「鮮やかな黄色」です。
「ウコンの力」に含まれる秋ウコンとは?
今でこそ名の通ったウコンですが 、沖縄以外ではあまり知られていない植物でした。世界には実に様々な種類があり、中国では約20種類、インドネシアでも20~30種類ほど見つかっていると言われます。
その中で、主に用いられていたウコンは ”春ウコン” と、 ”秋ウコン ”の2種類です。
春ウコンの特徴
精油成分、ミネラルが豊富です。4~5月にピンク色の花を咲かせ、その正式名称を「キョウオウ(姜黄)」といいます。
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実際に使われるのは根茎部分で、外側が白っぽく、切り口は黄色く、 秋ウコンに比べてクルクミンの量は少ないです。
秋ウコンの特徴
7~8月に花を咲かせ、正式名称は「ウコン(鬱金)」です。
健康維持に役立つとされるクルクミンが豊富で、その含有量は春ウコンの約10倍以上となっています。
お酒を飲まれる方には「秋ウコン」、と言われるのは、このクルクミンが豊富だからです。
クルクミン(Curcumin)は、カレーなどに使用される香辛料ターメリックに含まれる黄色色素で、ポリフェノールに分類されます。
日本では「お酒を飲むときに」ということで有名ですが、アジアや、アメリカ等でもクルクミンに関する研究がすすめられています。
根 茎は外見上、春ウコンとほとんど変わりませんが、中身は濃いダイダイ色で、苦味もほとんどありません。
クルクミンは脂溶性なので水で摂取しても溶けにくく、そのまま摂取してもあまり体内に吸収されず排出されてしまいます。
ちなみに、カレー約5杯分にクルクミン30㎎程が含まれるといわれます。
1日に摂取しても良いクルクミンの量は、食糧農業機関(FAO)及び世界保健機関(WHO)の合同会議で、体重1㎏あたり0~3mgを推奨しているようです。
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体重60kgの人の場合、1日の上限目安摂取量は180mgですが、過剰な分は体外へ排出されるため、一度にまとめて摂取しても意味は無いようです。
また、秋ウコン全体の3~5%に 精油成分のビサクロンが含まれています。ビサクロンは、セスキテルペン類などの精油成分に、微量に含まれる希少成分です。
「ウコンの力」の効能・効果の凄さとは?
「ウコンの力」は、“秋ウコン”の健康成分「クルクミン」を30㎎配合し“秋ウコン”由来の成分「ビサクロン含有」のウコンエキス使用しています。
クルクミンの効能・効果
クルクミンの素晴らしさは、一種類の病気や特定の臓器だけはなく、消化器系、神経系、循環器系、皮膚など体全体に良い働きをすることです。
中でも良く知られているのは肝臓に対する効果です。肝機能や肝臓の解毒作用の向上、胆汁の分泌 促進、肝炎や黄疸への効能、肝障害の予防などが挙げられます。
そのため、二日酔いになりにくいんですね!また、整腸作用や消化不良改善など消化器系の不調にも効果があります。
そして、悪玉コレステロールの酸化抑制が動脈硬化の進行を予防すると言われています。血栓ができにくくなるので、糖尿病の合併症予防にも繋がります。
紫外線を浴びた皮膚がメラニン色素を作ってシミやシワができるのを防いでくれる働きは、女性には嬉しいですね!
現在、ガンの発症を予防する効果や、アルツハイマー病の予防の研究が進んでいるそうです。
ビサクロンに期待される機能
クルクミン+ビサクロン=クルクミン単体よりも高い肝細胞傷害抑制効果
体内のアルコールは肝臓で代謝されます。しかしアルコールを多量摂取すると、有害なアセトアルデヒドに加え、細胞を酸化させる活性酸素も産生されてしまいます。
動物実験によると、ビサクロンを含むウコンエキスを摂取した場合、活性酸素から細胞を守る「グルタチオン」の肝臓中の濃度が抑えられていることが確認されたのです。
また、「アルコールにより誘導された炎症を抑制する機能」や、「アルコールにより誘導された肝障害を抑制する機能」などが期待できるという結果が報告されています。
※ただ、B型肝炎やC型肝炎の人がウコン茶を飲み続けて肝機能が悪化したという症例もあります。 肝臓に問題がある人は、ウコンを摂るのは控えた方が良いかもしれません。